〜四国初、複数自治体同時による先進的な広域DXモデルの構築〜

中讃広域行政事務組合と構成2市3町(丸亀市・善通寺市・琴平町・多度津町・まんのう町)は、2026年7月31日、Polimill株式会社と「生成AIの利活用による中讃広域圏DX推進に関する連携協定」を締結いたしました。

1. 協定締結の背景と目的

中讃広域圏(丸亀市、善通寺市、琴平町、多度津町、まんのう町、中讃広域行政事務組合)では、2024年(令和6年)8月に「人が主役のDX推進」を掲げた協働宣言を行っています。人口減少や「2040年問題」に伴う公務員の担い手不足という厳しい環境下において、単独の自治体で対応するのではなく、広域的な繋がりを最大限に活かすことが不可欠です。 今回の連携協定は、生成AIという先端技術を強力なツールとして取り入れることで、行政事務の効率化、住民サービスの向上、そして地域課題の迅速な解決を図ることを目的としています。

2. 連携事項の4つの柱

本協定に基づき、以下の4項目について相互に協力してまいります。
・職員の活用能力向上 : スキル習得に加え、意識改革を含めた利活用能力を育成します。
・地域課題の解決: 中讃エリア特有の課題に対し、生成AIを適用した実践的な解決策を構築します。
・「専用AI」の共同開発: 現場職員との意見交換を通じ、自治体実務に即したAIをPolimill社と共同開発します。
・広域DXの加速: 広域圏全体のデジタルトランスフォーメーションを推進する活動を共同で行います。

3. 本協定の先進性と意義

・四国初の事例: Polimill社にとって、四国地方の自治体との連携協定は今回が初となります。
・広域連携モデル: 複数の自治体が同時に、かつ広域行政事務組合と共に協定を結ぶことは、全国的にも極めて珍しく、先進的な取り組みです。

4. 行政向け生成AI「QommonsAI(コモンズAI)」の活用

連携パートナーであるPolimill株式会社が提供する「QommonsAI」は、国内外の法律、政策、論文など数千万件のデータを基盤としています。これにより、根拠(エビデンス)に基づいた政策立案や業務支援が可能になります。2026年7月時点で、全国1,000以上の自治体で導入されている信頼性の高いシステムです。

5. 講演・意見交換会のハイライト

締結式後には、Polimill社による講演および意見交換会が行われました。
・具体的な活用案: 議会答弁の作成支援、住民向け告知文の作成、法令・条例の確認、固定資産税の照合作業、人事・採用面接の支援など、多岐にわたる分野が挙げられました。
・将来の展望: AIが主体的に業務を遂行する「AIエージェント」や、秘書的な処理まで担う「スーパーエージェント」による職員の負担軽減と引き継ぎの標準化が示されました。
・現場の課題: 情報の扱いや制度的制約(3層分離)、福祉・教育・医療分野における導入の難しさなど、実務上の課題についても活発な議論が行われました。